組合概要
ごあいさつ
持続可能な森林資源の活用をめざして
群馬県川場村に本所を置く利根沼田森林組合は何度かの合併を経て平成26年に現在の体制となりました。
利根川の最上流地域に位置する4市町村(沼田市、川場村、昭和村、みなかみ町)の民有林において、森林の持つ多面的機能を発揮させるための森林整備や木材生産を行っています。
管内の84%を占める森林は首都圏の重要な水源として、また、国土保全や景観形成、獣害対策など地域における役割は大きく、環境保全効果への期待が高まっています。
当組合管内人工林の約90%は8齢級(41年生)以上の利用期を迎えた森林で、安定した木材の供給源として利用する一方、良好な状態で次世代へ継承するため、主伐を主体とした森林施業を推進し、齢級の平準化を図ることが、急務となっています。
当組合では、平成29年に取得した「SGEC]森林認証や「SDGs」の理念に共通する持続可能な森林資源の活用と、自然環境の保全を推進したいと存じます。
時代は平成から令和へと変わり、林業分野においても、スマート林業の導入や森林環境譲与税の前倒し配分、森林経営管理制度の制定など、大きな転換期を迎えています。
森林組合の運営にあたっては、地域林業の担い手として期待が高まっていることを真摯に受け止め、様々な課題に積極的に取り組む所存であります。
今後も組合員を始め地域の皆様方に信頼される組合を目指し、役職員一同業務に取り組む所存でございますので、より一層のご協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和2年6月
利根沼田森林組合 代表理事組合長 外山 京太郎
利根沼田森林組合の経営理念
「SGEC森林認証」と「SDGs」の取り組み
持続可能な森林資源の活用をめざして
森林組合は、水源のかん養、土砂の流出防止、二酸化炭素の固定等の機能公益的を維持・向上させる目的と森林資源を有効に活用し、森林所有者へ利益を還元する収益の向上も常に意識し作業に取り組む必要があります。
森林は再生可能な資源として利用する一方、稀少動植物の保護という重要な課題もあることから、それらを両立させ、影響を最小限にとどめる森林経営を行うため、当組合は平成29年9月に国際基 準である「SGEC森林認証」の承認を受け、その指針に基づいた森林施業に取り組んでいます。
また、世界的な取り組みとして、2015年9月に国連において合意されたSDGsが掲げる「持続可能な開発目標」は「SGEC森林認証」の理念と一致するもので、当組合では「SGEC森林認証」及び「SDGs」の理念に基づき適正な管理による木材生産やバイオマス燃料の供給を行い、地球温暖化対策を始め、水源のかん養、国土保全、保健休養等の森林の持つ機能の維持向上を図り、確実に次世代 へ継承できる森林管理を推進します。
「SGEC森林認証」の理念
SGEC森林認証は、森林資源の有効活用にあたり、持続可能な森林管理と希少な植生、野生生物の保護を両立させるための7つの基準と54の指標による審査を経て認証される制度で、有効期間は5年間ですが、適正に管理されているか、毎年審査が行われます。
SGEC森林管理認証制度の7つの基準
- 認証対象森林の明示及びその管理方針の確定
- 生物多様性の保全
- 土壌及び水資源の保全と維持
- 森林生態系の生産力及び健全性の維持
- 持続的森林経営のための法的、制度的枠組
- 社会・経済的便益の維持・増進及び地球温暖化防止への寄与
- モニタリングと情報公開
利根沼田森林組合の概要
利根沼田森林組合は、利根川の水源地域に位置する利根沼田中部、旧月夜野町、旧水上町、旧新治村、昭和村の5森林組合が、関係者一致協力の下で、将来に向けて一層の事業充実を図るために、経営基盤の強化を目的として誕生した広域合併組合で、その後、平成26年に利根町森林組合と合併して現在に至っています。
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- 設立日
- 平成15年4月1日
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- 事業規模
- 出資総額 83,034,300円(令和5年3月31日現在)
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- 地域内森林の概要
- 地域内森林面積 115,914ha
国有林面積 67,482ha(76%)
民有林面積 27,719ha(24%)
組合員所有面積 17,461ha(15%)
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- 組合員数及び組合の地区
- 組合員数 4,167名(令和5年3月31日現在)
組合の地区 沼田市、川場村、みなかみ町、昭和村の地域
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- 事業管理体制
- 代表理事組合長 1名
副組合長理事 1名
代表理事専務 1名
理事総数 15名
監事 4名
総代 224名
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- 事業実施体制
- 職員 9名
現場技能職員 29名
みみずく工房 1名(現場技能職員の内数)
組織図
所在地
〒378-0101 群馬県利根郡川場村大字谷地2054-4
公開資料
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- パンフレット