森林組合の仕事

植林・山の手入れ

カラマツの植林作業
カラマツの植林作業

植林

植林は春と秋の年2回行います。大事に育てた苗木を1本ずつ手作業で丁寧に植え付けます。
1haあたり概ね3,000本程度植え、成長とともに間伐(間引き)を行います。

下刈り
下刈り

下刈り

夏になると、雑草が繁り、植えた苗木を覆ってしまい成長が妨げられてしまうことから刈り払いを行います。
刈り払い作業は年1回、概ね5年間くらい行います。

つる切り

つる切りは、樹木に巻き付いた「つる」をナタなどで切り、取り除きます。
つるの葉に覆われ植えた苗木が枯れたり、巻き付いたつるによって幹が傷が付いたり変形するのを防ぎます。

間伐

植林された苗木は生長とともに込み入ってしまい、放っておくともやしの様な森林となってしまいます。
光が差し込まない暗い森林は、下草が生育できず、表土が流れやすくなってしまい、保水能力など、森林の持つ様々な機能の低下や木材の品質が悪くなってしまいます。

間伐は、込み入ったり、成長が悪い木を間引くことで、間隔を広げ光を十分に行き渡らせ木や下草の育成に良い環境を与えることを目的に行われます。
間引いた木は間伐材として搬出し利用されます。

  • 間伐実施前
    間伐実施前
  • 間伐実施後
    間伐実施後

枝落とし

木が生長して枝葉が伸びると、太陽の光が十分に届かなくなってしまいます。効率よく光りが行き届き木や下草が成長することを目的に、不要な枝を切り落とす作業を行います。

天然更新(ほう芽更新)

伐採後の切り株のわきから出る芽(ひこばえ)を成長させて、木を再生させる技術のことです。
主にシイタケ原木として利用されるコナラ林で行われています。

林道・作業道等の開設、整備

路網の整備

木材搬出の要となる路網の開設及び改修にあたっては、安全性と効率性のほか、土砂の流出による林地荒廃を誘発させないことを最優先に地形・地質・気象条件等を十分踏まえ整備を行っています。
森林整備や木材の搬出などの仕事をスムーズに行うためには、作業道のメンテナンスも重要となります。

作業道から林道の土場へ集積
作業道から林道の土場へ集積

林道

林道は、森林整備保全や木材の搬出を目的に恒久的に使用できる道路で、作業道や葉脈路から搬出された木材を大型トラックやトレーラーにより直接市場へ搬出できることから、効率の良い森林施業が可能となります。

作業道を利用し木材を搬出
作業道を利用し木材を搬出

作業道

森林作業道は、高性能林業機械などによる間伐作業や生産された木材をトラックによる運送が可能な場所(土場)まで搬出することを目的に作設します。

作業を効率良く行うため地形に沿って繰り返しの使用に耐える丈夫でかつ簡易な構造で、幅員は2.5m~3.0mです。簡易舗装をする場合もあります。

葉脈路を利用した間伐
葉脈路を利用した間伐

葉脈路

葉脈路は、作業道からさらに先の間伐や木材搬出のために一時的な使用を目的につくられるもので、幅員は2m~2.5mの簡易な構造の作業路です。

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